基本情報

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上田 和彦

UEDA Kazuhiko

所属
法学部 教授
兼務
言語コミュニケーション文化研究科
研究分野・キーワード
フランス文学・思想
教育研究内容
フランス語を習いはじめた頃、或る先生が「分かるものを読むのは読書ではなく、分からないものを読むのが読書です」と仰った。私は感銘をうけ、これからは分からないものを選んで読もうと秘かに決めた。先生の授業で読んでいたのはフランスの現代思想で、とにかく分かりにくかった。私はこれこそ読書の名に値するものだと思いこみ、爾来分かりにくい思想家をひたすら読み続けたものだから、気がついてみるとその専門の看板をいやいやこっそりと掲げざるをえなくなった。フランス現代思想では、分かるとはいかなることかと問われ、分かろうと欲する「私」にとって絶対的に他なる「分かりえないもの」をいかにして迎えるかが模索される。他者が書いたことを何度も読めば分かるところは増えようが、決して分かりえないところが絶対的に他なるものとして常に残り続け、「私」になおも応えるように呼びかけてくる。そんな経験を私は読書に見いだし、ものを考える上での出発点としている。

学位 【 表示 / 非表示

  • 学位名:博士(文学)
    分野名:人文・社会 / ヨーロッパ文学
    授与機関名:東京大学
    取得方法:課程
    取得年月:2002年09月

経歴 【 表示 / 非表示

  • 所属:関西学院大学
    部署名:言語コミュニケーション文化研究科
    職名:教授
    年月:2005年04月 ~ 継続中

  • 所属:関西学院大学
    職名:教授
    年月:2003年04月 ~ 継続中

所属学協会 【 表示 / 非表示

  • 所属学協会名:日本フランス語フランス文学会
    学会所在国:日本国

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 研究分野:人文・社会 / 哲学、倫理学

論文 【 表示 / 非表示

  • 記述言語:日本語
    タイトル:非キリスト教化運動と最高存在の祭典ーロベスピエールの宗教政策ー
    誌名:エクス 言語文化論集  13号  (頁 11 ~ 39)
    出版年月:2023年03月
    著者:上田和彦

    掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
    専門分野:人文・社会 / 哲学、倫理学

  • 記述言語:日本語
    タイトル:文学と恐怖政治—ブランショ「いかにして文学は可能か」「文学と死の権利」を読む—
    誌名:仏語仏文学研究  55号  (頁 247 ~ 272)
    出版年月:2022年02月
    著者:上田 和彦

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)
    共著区分:単著
    専門分野:人文・社会 / ヨーロッパ文学

  • タイトル:「文学」の失効を語るフーコーを巡って--統治性の変遷から見た文学の行方」
    誌名:小泉義之・立木康介編『フーコー研究』  1巻  (頁 181 ~ 200)
    出版年月:2021年
    著者:上田 和彦

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  • 記述言語:日本語
    タイトル:ブランショとヴェイユ—非人格=非人称性からのポイティック—
    誌名:外国語外国文化研究  18号  (頁 99 ~ 123)
    出版年月:2020年03月
    著者:上田 和彦

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)
    共著区分:単著

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  • 記述言語:日本語
    タイトル:告白とパレーシア——隷従化されない主体化を求めて——
    誌名:思想  9号  (頁 125 ~ 144)
    出版年月:2019年09月
    著者:上田和彦

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)
    共著区分:単著
    専門分野:人文・社会 / 哲学、倫理学

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  • 非キリスト教化運動と最高存在の祭典ーロベスピエールの宗教政策ー

書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 記述言語:日本語
    タイトル:フーコー研究
    出版者・発行元:岩波書店
    出版年月:2021年03月
    著者:小泉 義之, 立木 康介, 上田 和彦他

    著書種別:学術書
    担当区分:共著

  • 記述言語:日本語
    タイトル:われわれはどんな「世界」を生きているのかー来るべき人文学のために
    出版者・発行元:ナカニシヤ出版
    出版年月:2019年03月
    著者:上田和彦

    著書種別:学術書
    担当範囲:第四章 「国民」という主権者の啓蒙の問題—フランス「恐怖政治」の教訓
    担当区分:共著

  • 記述言語:日本語
    タイトル:『人間の光と闇-キリスト教の視点から』
    出版者・発行元:関西学院大学出版会
    出版年月:2010年09月
    著者:向井考史他

    著書種別:学術書
    担当範囲:第7章「借りたものを返せばいいのか-エマニュエル・レヴィナスによる倫理」
    担当区分:共著

  • 記述言語:日本語
    タイトル:レヴィナスとブランショ--<他者>を揺るがす中性的なもの
    出版者・発行元:水声社
    出版年月:2005年08月
    著者:上田 和彦

    著書種別:学術書
    担当区分:単著

  • 記述言語:日本語
    タイトル:ジャン=リュック・ナンシー著『映画の明らかさ-アッバス・キアロスタミ』
    出版者・発行元:松籟社
    出版年月:2004年10月
    著者:上田 和彦

    著書種別:学術書
    担当区分:単訳

講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • 記述言語:日本語
    会議名:日本18世紀学会
    国際・国内会議:国内会議
    開催年月:2018年06月
    開催地:京都大学
    タイトル:共通論題「啓蒙のリミット—神話・文学・政治思想のはざまで」
    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)

  • 記述言語:日本語
    会議名:日本フランス語フランス文学会
    国際・国内会議:国内会議
    開催年月:2018年06月
    開催地:獨協大学
    タイトル:ワークショップ 〈聖なるもの〉の〈ポリティック〉—シモーヌ・ヴェイユから出発して
    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)

  • 記述言語:日本語
    会議名:日本フランス語フランス文学会 2012年度 春期大会 ワークショップ「文学と(複数の)政治-黙秘・主体・デモクラシー」
    国際・国内会議:国内会議
    開催年月:2012年06月
    開催地: 
    タイトル:エクリチュールの無責任と政治 ―ランシエールによる「政治」からブランショによる「文学」の問いへ―
    会議種別:口頭発表(一般)

担当授業科目(学内) 【 表示 / 非表示

  • 履修年度:2023年度(西暦)

    提供部署名:法学部

    授業科目名:スタディスキル演習

    授業形式:代表者

  • 履修年度:2023年度(西暦)

    提供部署名:言語コミュニケーション前期

    授業科目名:フランス語圏文化B

    授業形式:代表者

  • 履修年度:2023年度(西暦)

    提供部署名:法学部

    授業科目名:フランス語AI

    授業形式:代表者

  • 履修年度:2023年度(西暦)

    提供部署名:法学部

    授業科目名:フランス語AII

    授業形式:代表者

  • 履修年度:2023年度(西暦)

    提供部署名:法学部

    授業科目名:フランス語BI

    授業形式:代表者

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学内活動 【 表示 / 非表示

  • 活動名称:言語教育研究センター長
    活動期間:2019年04月 ~ 2022年03月

  • 活動名称:言語コミュニケーション文化研究科委員長
    活動期間:2019年04月 ~ 2022年03月

  • 活動名称:教務機構言語教育研究センター副長
    活動期間:2017年04月 ~ 2019年03月

  • 活動名称:研究科委員長補佐
    活動期間:2014年04月 ~ 2016年03月

  • 活動名称:C.O.D.委員会委員
    活動期間:2014年04月 ~ 2015年03月