白井 洸志
SHIRAI Koji
一般論として、経済学の理論分析では経済現象を数理モデル化し、様々な仮定・条件の下それを解析する。そして経済分析の「結果」とは、モデル内部で一定の仮定・条件の下で成立する数学的な定理・命題に他ならない。したがって、経済分析から得られる結論は、如何なるモデルを如何なる仮定の下で解析したのかという点に大きく依存することになる。また、分析結果の妥当性はモデルの選択および用いた仮定の妥当性に依存する。理論分析に立脚して得られる経済予測・政策提言についても同様である。
上のような観点からすると、冒頭に記した私自身の研究テーマは概ね次のように分類される。すなわち、単調比較静学理論では強い理論的帰結を得るために必要な数学的条件を探ることに、顕示選好理論では経済モデル及び分析上の仮定に関する妥当性を経済データから検証することにそれぞれ関心がある。いずれについても特定のトピックに特化した研究というよりは、様々な経済現象の分析に共通して利用可能な数学的方法論の構築を主たる研究課題としている。主な応用対象としては、意思決定理論(消費者理論、生産者理論など)、ゲーム理論(企業間競争、制度設計など)がよく知られており、それらの分野に新たな知見を加えることも研究課題の範疇である。また、より一般の応用数学や計量経済理論との関連も重視している。
論文 【 表示 / 非表示 】
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記述言語:英語
タイトル:Welfare variations and the comparative statics of demand
誌名:Economic Theory
出版年月:2013年
著者:Koji Shirai掲載種別:研究論文(学術雑誌)
共著区分:単著
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記述言語:英語
タイトル:An existence theorem for Cournot-Walras equilibria in a monopolistically competitive market
誌名:Journal of Mathematical Economics
出版年月:2010年
著者:Koji Shirai掲載種別:研究論文(学術雑誌)
共著区分:単著
共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示 】
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研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2019年04月 ~ 2024年03月
タイトル:逐次探索(sequential search)モデルにおける顕示選好テストの構築
担当授業科目(学内) 【 表示 / 非表示 】
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履修年度:2022年度(西暦)
提供部署名:経済学部
授業科目名:プレ演習
授業形式:代表者
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履修年度:2022年度(西暦)
提供部署名:経済学部
授業科目名:ミクロ経済学II
授業形式:代表者
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履修年度:2022年度(西暦)
提供部署名:経済学部
授業科目名:ミクロ経済学A
授業形式:代表者
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履修年度:2022年度(西暦)
提供部署名:経済学研究科前期
授業科目名:ミクロ経済学A
授業形式:代表者
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履修年度:2022年度(西暦)
提供部署名:経済学部
授業科目名:ミクロ経済学B
授業形式:代表者