戸部 智
TOBE Satoshi
所属
総合政策学部 専任講師
研究分野・キーワード
国際資本移動, International Capital Flows, 資産価格バブル
教育研究内容
国際金融やマクロ経済学が専門分野です。それぞれの分野に関してデータを用いた実証研究を行っています。
研究のキーワードは資産価格バブルです。多くの国で貸出拡大と資産価格上昇が同時に発生し、それが金融危機や深刻な不況に繋がることは広く知られています。80年代後半から90年代の日本や、2000年代のアメリカでのイベントは典型例です。「失われた20年」や「100年に一度の金融危機」と呼ばれたものです。
従来の研究では、(1)貸出拡大が短期的な資産価格のブーム/バブルを醸成する側面と、(2)中長期的なバスト/バブル崩壊に帰結する側面が別々の研究テーマとして扱われてきました。現在進行中の研究では過去40年の先進国のデータを使って、(1)と(2)を統一的な分析手法で架橋し、ブームからバストへ至る一般的なパターンが貸出拡大によって引き起こされていることを示そうと試みています。
また、2000年以降の中国でも貸出拡大から住宅価格の上昇、そして下落に至る同様のパターンが認められます。特にここ数年の中国経済の減速の兆候は多くの人の興味を引いていることと思います。現在進行中の別の研究では、これらのブームとバストのパターンの少なくない部分が2000年代後半に始まった銀行規制の緩和と、それに起因する貸出拡大によって引き起こされたことを示そうとしています。
以上のブームとバストのパターンには、国内要因だけでなく国外要因も重要な役割を果たしています。「海外投資家の買い/売り注文によって株価が上がった/下がった」などのニュースは見たことがあると思います。資産バブルも同様で、海外からの資金の流入や流出によってブームとバストの振幅が大きくなる場合があります。それを考慮して、国境を跨ぐ資金の貸借取引がどのような要因によって決まり、どのような帰結をもたらすのかについての研究も進めています。
研究のキーワードは資産価格バブルです。多くの国で貸出拡大と資産価格上昇が同時に発生し、それが金融危機や深刻な不況に繋がることは広く知られています。80年代後半から90年代の日本や、2000年代のアメリカでのイベントは典型例です。「失われた20年」や「100年に一度の金融危機」と呼ばれたものです。
従来の研究では、(1)貸出拡大が短期的な資産価格のブーム/バブルを醸成する側面と、(2)中長期的なバスト/バブル崩壊に帰結する側面が別々の研究テーマとして扱われてきました。現在進行中の研究では過去40年の先進国のデータを使って、(1)と(2)を統一的な分析手法で架橋し、ブームからバストへ至る一般的なパターンが貸出拡大によって引き起こされていることを示そうと試みています。
また、2000年以降の中国でも貸出拡大から住宅価格の上昇、そして下落に至る同様のパターンが認められます。特にここ数年の中国経済の減速の兆候は多くの人の興味を引いていることと思います。現在進行中の別の研究では、これらのブームとバストのパターンの少なくない部分が2000年代後半に始まった銀行規制の緩和と、それに起因する貸出拡大によって引き起こされたことを示そうとしています。
以上のブームとバストのパターンには、国内要因だけでなく国外要因も重要な役割を果たしています。「海外投資家の買い/売り注文によって株価が上がった/下がった」などのニュースは見たことがあると思います。資産バブルも同様で、海外からの資金の流入や流出によってブームとバストの振幅が大きくなる場合があります。それを考慮して、国境を跨ぐ資金の貸借取引がどのような要因によって決まり、どのような帰結をもたらすのかについての研究も進めています。
SDGs 関連ゴール
出身大学院 【 表示 ／ 非表示 】
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学校名：慶應義塾大学
学部等名：経済学研究科
学科等名：経済学専攻
修了課程：博士課程
修了年月：2018年03月
修了区分：単位取得満期退学
国名：日本国 -
学校名：慶應義塾大学
学部等名：経済学研究科
学科等名：経済学専攻
修了課程：修士課程
修了年月：2014年03月
修了区分：修了
国名：日本国
学位 【 表示 ／ 非表示 】
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学位名：修士（経済学）
分野名：経済学
授与機関名：慶應義塾大学
取得方法：課程
取得年月：2014年03月 -
学位名：学士（経済学）
分野名：経済学
授与機関名：慶應義塾大学
取得方法：課程
取得年月：2010年03月
経歴 【 表示 ／ 非表示 】
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所属：南洋理工大学
部署名：経済成長センター
職名：客員研究員
年月：2023年09月 ～ 2025年08月 -
所属：シンガポール国立大学リー・クワンユー公共政策大学院
部署名：Centre on Asia and Globalization
職名：客員研究員
年月：2017年11月 -
所属：慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート
職名：所員
年月：2017年04月 ～ 2018年03月
所属学協会 【 表示 ／ 非表示 】
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所属学協会名：日本経済学会
学会所在国：日本国 -
所属学協会名：日本金融学会
学会所在国：日本国 -
所属学協会名： 日本国際経済学会
学会所在国：日本国
論文 【 表示 ／ 非表示 】
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タイトル：Chinese housing market and bank credit
誌名：JOURNAL OF ASIAN ECONOMICS 76巻
出版年月：2021年10月
著者：Sakuragawa Masaya, Tobe Satoshi, Zhou MengyuanDOI：10.1016/j.asieco.2021.101361
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記述言語：英語
タイトル：House Price and Credit Cycles: Effects of Global Liquidity and Risk Perception
誌名：KGRI Working Papers, No.9
出版年月：2017年10月
著者：戸部智掲載種別：研究論文（大学，研究機関等紀要）
共著区分：単著
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記述言語：英語
タイトル：Local Banking Systems and Sensitivity of Capital Inflows to Global Factor
誌名：Economics Bulletin 37巻 3号 （頁 1861 ～ 1872）
出版年月：2017年08月
著者：戸部智掲載種別：研究論文（学術雑誌）
共著区分：単著
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記述言語：英語
タイトル：Domestic Credit Growth, International Capital Inflows, and Risk Perception in Global Markets
誌名：Economics Bulletin 37巻 2号 （頁 631 ～ 636）
出版年月：2017年04月
著者：戸部智掲載種別：研究論文（学術雑誌）
共著区分：単著
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記述言語：日本語
タイトル：米国における資産価格およびレバレッジの変動に対する国際資本流入の影響
誌名：金融経済研究 39号 （頁 15 ～ 37）
出版年月：2017年03月
著者：戸部智掲載種別：研究論文（学術雑誌）
共著区分：単著
書籍等出版物 【 表示 ／ 非表示 】
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記述言語：英語
タイトル：Capital Flows in ASEAN
出版者・発行元：Chapter 6 of Economic Cooperation in in East Asia, Edited by Tomoo Kikuchi and Masaya Sakuragawa, RSIS Monograph No. 35
出版年月：2019年06月
著者：戸部智
著書種別：調査報告書
担当範囲：Chapter 6
担当区分：単著
共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 ／ 非表示 】
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研究種目：若手研究
研究期間：2020年04月 ～ 2024年03月
タイトル：貸出拡大に起因する住宅価格のブームとバストのサイクルに関する研究
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研究種目：研究活動スタート支援
研究期間：2018年08月 ～ 2020年03月
タイトル：米国金融政策の国際的波及経路に関する研究
講演・口頭発表等 【 表示 ／ 非表示 】
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会議名：2024年度日本経済学会春季大会
国際・国内会議：国内会議
開催年月：2024年05月
発表年月日：2024年05月25日
開催地：東京経済大学
タイトル：Credit Supply and Housing Prices: Evidence from Banking Deregulation in China
会議種別：口頭発表（一般）
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会議名：2024年度日本金融学会春季大会
国際・国内会議：国内会議
開催年月：2024年05月
発表年月日：2024年05月18日
開催地：埼玉大学
タイトル：Credit Supply and Housing Prices: Evidence from Banking Deregulation in China
会議種別：口頭発表（一般）
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会議名：International Conference on International Capital Flows and Economic Development
国際・国内会議：国際会議
開催年月：2023年03月
発表年月日：2023年03月
開催地：早稲田大学アジア太平洋研究科
タイトル：Does Foreign Equity Investment Contribute to Economic Growth?
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会議名：NCU現代経済研究会
開催年月：2022年
発表年月日：2022年
タイトル：Credit-induced Boom and Financial Development: Difference-in-differences Approach
会議種別：口頭発表（一般）
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会議名：International Conference on International Capital Flows and Economic Development, GSAPS, Waseda University
開催年月：2022年
発表年月日：2022年
タイトル：Does Foreign Equity Investment Contribute to Economic Growth?
会議種別：口頭発表（一般）