林眞帆
HAYASHI MAHO
近年、障害者の権利条約の批准に伴い国内法は整備され、なかでも平成27年に障害者差別禁止法が制定されました。また、保健医療福祉の分野においても「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」も策定され、意思決定支援の仕組みづくりが進められています。しかし、わが国では、意思決定できるか否かを判断する基準が明確でないことや、病気や障害のあることを理由に意思決定できないと考えられる傾向にあります。
イギリスでは、2005年に意思能力法(Mental Capacity Act 2005)が制定され、法の枠組みの中で意思決定支援がおこなわれています。すべての人は意思決定できるという立場に立ち、詳細にアセスメントや代弁機能のなかで意思能力を判断しています。医療機関のソーシャルワーカーたちは「とても大変な作業だけれど援助の根拠を示すことができるので自信をもってサポートできる」と話していました。このことから、日本の医療機関においても本人による医療の選択や同意を支えるソーシャルワークの必要性を感じています。
このような問題意識に立ち、本人側から問題を把握することを重視し、質的研究法を用いて本人による問題解決を支える援助のあり方について研究を進めています。
学位 【 表示 / 非表示 】
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学位名:博士(学術)
分野名:人文・社会 / 社会福祉学
授与機関名:大阪市立大学
取得方法:課程
取得年月:2016年03月 -
学位名:学術博士
分野名:人文・社会 / 社会福祉学
授与機関名:大阪市立大学
取得方法:課程
取得年月:2016年03月 -
学位名:福祉社会科学
分野名:人文・社会 / 社会福祉学
授与機関名:大分大学
取得方法:課程
取得年月:2004年03月
経歴 【 表示 / 非表示 】
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所属:関西学院大学
部署名:人間福祉学部 社会福祉学科
職名:准教授
年月:2019年04月 ~ 継続中 -
所属:別府大学
部署名:文学部
職名:教授
年月:2008年04月 ~ 2019年03月
所属学協会 【 表示 / 非表示 】
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所属学協会名:日本臨床倫理学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:日本医療社会福祉学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:日本ソーシャルワーク学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:日本社会福祉学会
学会所在国:日本国
研究経歴 【 表示 / 非表示 】
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研究課題名:病院倫理委員会におけるソーシャルワークの特質に関する研究
研究期間:2023年04月 ~ 2027年03月
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学
研究態様(個人・共同別)区分:国内共同研究
研究制度:科学研究費補助金
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研究課題名:医療行為の選択と同意における判断能力の不十分な人への意思決定支援に関する研究
研究期間:2017年04月 ~ 2019年03月
研究課題キーワード:判断能力の不十分な人 / 医療行為の選択と同意 / 成年後見制度 / 個人の尊重
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学
研究態様(個人・共同別)区分:国内共同研究
研究制度:科学研究費補助金
研究活動内容:イギリス現地調査(6か所)を実施し、MCA2005の現状と課題を明らかにし、憲法第13条個人の尊重の観点から成年後見制度の検証をおこなった。また、医療ソーシャルワーカーへのアンケート調査から意思決定支援の実態を把握した。その結果、(1)医療領域において自己決定権の尊重が未だ不十分な要因には、本人の病状悪化による権利制限があり治療が優先される場における自己決定支援の限界がある、(2)医療機関では判断能力について病気や障害の観点から行為能力で評価し意思能力は評価しない、(3)イギリスMCA2005における永続的代理権付授与制度の決定権限には受診の有無、治療の同意・不同意に関して受任者が決定を下すことが可能であるが、本人の意向や感情を表明できるように受任者があらゆる支援を案件ごとに試みることが前提条件となっている。いわばMCA2005は個人の尊重を最大限保障するものであり、行為能力という概念で自己決定を一律に奪う成年後見制度の見直しの妥当性を確認できた。そのうえで、医療機関における社会福祉専門職であるソーシャルワーカーは、現行制度の補完的役割を担うことの必要性を示した。加えて、ヘルスケアとソーシャルワークが相互依存にあることから患者の自律性への視点と権利擁護を重視する価値に立脚し、判断能力の不十分な人の意思の形成・表明・反映を支援するソーシャルワークのあり方を提示した。
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研究課題名:地域を基盤としたソーシャルワークの理論化に向けた個と地域の一体的支援に関する研究
研究期間:2012年04月 ~ 2015年05月
研究課題キーワード:ソーシャルワーク / 総合相談 / 地域包括ケア / 当事者 / 権利擁護
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学
研究態様(個人・共同別)区分:国内共同研究
研究制度:科学研究費補助金
研究活動内容:本研究は研究分担者として当事者の側に立脚した地域生活支援の方法の明確化を担当した。本アプローチでは、権利侵害を受けやすいとされる高次脳機能障がい者を対象とし、地域生活上の課題の明確化とともに本人の力を活用したソーシャルワークの特質と方法を明確化した。具体的には「自己の認識と事実のずれ」など生活のしづらさを整理し、それぞれの課題に対する働きかけを明らかにした。
論文 【 表示 / 非表示 】
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記述言語:日本語
タイトル:〈研究ノート〉医療の意思決定とソーシャルワーク-社会福祉の視点と対象認識に焦点をあてて
誌名:Human Welfare 第15巻巻 第1号号 (頁 105 ~ 112)
出版年月:2023年03月
著者:林眞帆専門分野:人文・社会 / 社会福祉学
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記述言語:日本語
タイトル:成年後見制度と親族後見人-親族後見人を支える仕組みに関する検討
誌名:別府大学紀要 64巻 (頁 55 ~ 64)
出版年月:2023年02月
著者:林眞帆,織原保尚DOI:10.32289/dk06406
掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
タイトル:判断能力が不十分uな人への意思決定支援と医療ソーシャルワーク ―医療ソーシャルワーカーへのアンケート調査を踏まえて-
誌名:別府大学紀要 第61号 (頁 54 ~ 74)
出版年月:2020年03月
著者:林 眞帆,織原保尚,日和恭世掲載種別:研究論文(学術雑誌)
共著区分:共著
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
タイトル:判断能力の不十分な人への意思決定支援に関する現状と課題-英国意思能力法(MCA2005)の調査をもとに
誌名:別府大学紀要 60号 (頁 89 ~ 101)
出版年月:2019年03月
著者:林眞帆 織原保尚掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
共著区分:共著
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
タイトル:医療ソーシャルワークにおける「聴く」という実践行為の意味
誌名:日本医療社会福祉研究 27号 (頁 39 ~ 46)
出版年月:2019年03月
著者:林眞帆共著区分:単著
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学
書籍等出版物 【 表示 / 非表示 】
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記述言語:英語
タイトル:Thinking about Human Life and Society 人間生活と社会福祉を読み解く新たな視点
出版者・発行元:南雲堂
出版年月:2023年02月
著者:林眞帆
著書種別:教科書・概説・概論
担当範囲:健康と福祉
担当区分:共著
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記述言語:日本語
タイトル:ソーシャルワークを「語り」から「見える化」する 7次元統合体モデルによる解析
出版者・発行元:ミネルヴァ書房
出版年月:2022年04月
著者:林眞帆
著書種別:学術書
担当範囲:第9章 社会生活維持遂行および判断が困難な人への実践 第13章 実践の認識構造と実践根拠の関係 2.戦略的実践行為に見る認識構造と実践レベル
担当区分:共著
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
タイトル:最新社会福祉士養成講座 保健医療と福祉
出版者・発行元:中央法規出版
出版年月:2021年02月
著者:林眞帆
著書種別:教科書・概説・概論
担当範囲:第2節家族の理解
担当区分:分担執筆
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
タイトル:21世紀の現代社会福祉用語辞典
出版者・発行元:学文社/九州社会福祉研究会
出版年月:2019年06月
著者:田畑洋一1,門田光司,鬼崎信好,倉田康路,本郷秀和
著書種別:事典・辞書
担当区分:分担執筆
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
タイトル:高次脳機能障害のある人とソーシャルワーク実践-本人の力を活用した援助の可能性
出版者・発行元:相川書房
出版年月:2018年06月
著書種別:学術書
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学
共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示 】
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研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2023年04月 ~ 2027年03月
タイトル:病院倫理委員会におけるソーシャルワークの特質に関する研究
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研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2017年 ~ 2019年
タイトル:医療行為の選択と同意における判断能力の不十分な人への意思決定支援に関する研究
講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示 】
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記述言語:英語
会議名:第21回アジア・太平洋ソーシャルワーク会議
発表年月日:2011年07月16日
開催地:早稲田大学
タイトル:Analysis of Narratives and Social Relationships in the Daily Life of the Old People with Dementia
会議種別:口頭発表(一般)
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
会議名:日本ソーシャルワーク学会第28回大会
発表年月日:2011年07月03日
開催地:川崎医療福祉大学
タイトル:暮らしの行為者としての認知症高齢者の世界像-主体的な語りと論理に見られる社会関係の構造的分析から
会議種別:口頭発表(一般)
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
会議名:日本社会福祉学会第49回九州大会
発表年月日:2008年12月13日
開催地:長崎大学
タイトル:ソーシャルワーク実践におけるクライエントの主体性に関する一考察-医療ソーシャルワーカーへのフォーカス・グループ・インタビューをとおして
会議種別:口頭発表(一般)
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
記述言語:日本語
会議名:独立行政法人国立病院機構九州地区研修会
開催年月:2023年03月
タイトル:ソーシャルワークを「見える化」する-実践的推論と専門性
会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
専門分野:人文・社会 / 社会福祉学 -
会議名:第56回 九州医療ソーシャルワーカー研修会 くまもと大会
開催年月:2019年11月
タイトル:研究発表会ワークショップA
会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
担当授業科目(学内) 【 表示 / 非表示 】
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:人間福祉研究科前期
授業科目名:修士論文
授業形式:代表者
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:人間福祉学部
授業科目名:卒業研究
授業形式:代表者
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:人間福祉学部
授業科目名:研究演習II
授業形式:代表者
作成した教科書、教材、参考書 【 表示 / 非表示 】
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タイトル:The thinking about Human Life and Society人間生活と社会福祉を読み解く新たな視点
活動期間:2023年02月 -
タイトル:保健医療と福祉
活動期間:2021年02月 -
タイトル:21世紀の現代社会福祉用語辞典第2版
活動期間:2019年06月 -
タイトル:社会福祉学事典
活動期間:2014年05月 -
タイトル:21世紀の現代社会福祉用語辞典
活動期間:2013年03月
学内活動 【 表示 / 非表示 】
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活動名称:学部長室委員会
活動期間:2022年04月 ~ 2024年03月 -
活動名称:カリキュラム委員会
活動期間:2022年04月 ~ 2024年03月 -
活動名称:スポーツ科学・健康科学教育プログラム室運営委員会
活動期間:2022年04月 ~ 2024年03月 -
活動名称:総合支援センター委員会
活動期間:2022年04月 ~ 2023年03月 -
活動名称:人権教育科目・運営委員
活動期間:2021年04月 ~ 2022年03月
委員歴 【 表示 / 非表示 】
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団体名:伊丹市福祉対策審議会
委員名:臨時委員
年月:2024年05月 ~ 2025年03月 -
団体名:社会福祉法人尼崎市社会福祉事業団
委員名:理事
年月:2023年05月 ~ 継続中 -
団体名:宝塚市地域包括ケア推進協議会
委員名:委員長
年月:2022年08月 ~ 継続中 -
団体名:伊丹市市民後見人受任調整会議
委員名:委員
年月:2022年05月 ~ 継続中 -
団体名:伊丹市成年後見制度利用促進委員会
委員名:委員長
年月:2019年10月 ~ 継続中
社会貢献活動 【 表示 / 非表示 】
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タイトル:社会福祉専門職によるAdvance Care Planning -Life への視点と捉え方
年月:2023年07月 -
タイトル:ソーシャルワークを「見える化」する-実践的推論と専門性
年月:2023年03月 -
タイトル:専門職に必要な権利擁護支援チームづくり-協創の視点-
年月:2022年02月概要:テーマ「専門職に必要な権利擁護支援チームづくり」
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タイトル:市民後見人に必要な権利擁護支援チーム関係者との連携・協働の意義
年月:2021年09月概要:テーマ「市民後見人に必要な権利擁護支援チームづくり」」
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タイトル:伊丹市市民後見人受任者向け研修会
年月:2021年02月概要:①市民後見人活動の情報交換
②市民後見人のボランティアグルプ化に向けて