石橋 幸大
ISHIBASHI Kota
所属
生命環境学部 助教
研究室住所
兵庫県三田市学園上ケ原1番
研究分野・キーワード
翻訳, RNA, リボソーム, 遺伝子発現, 光合成, 植物オルガネラ
教育研究内容
生物の体を構成し、生命活動に必要な機能を担うタンパク質は、「翻訳」というプロセスによって合成されます。翻訳には、タンパク質を合成する装置のリボソームをはじめ、遺伝情報が記されたmRNA、タンパク質の素材となるアミノ酸を運ぶtRNA、翻訳の開始や終結を制御する因子など、非常に多くのRNAやタンパク質が関わっています。細胞の中では、この複雑な反応が絶えず大量に進行していますが、時として様々なトラブルが発生します。
私は、「いつ・どのような状況で・どんな理由で翻訳のトラブルが起きるのか」、また「生物がそれにどのように対処しているのか」というメカニズムに興味を持ち、研究を進めています。以前はゼブラフィッシュという小型魚類を研究の材料に用いていましたが、動物と植物で全く同じことが起きているのか、あるいは植物では異なるトラブルや対処のメカニズムが存在するのか、という新たな疑問が生じ、現在は植物を研究材料にしています。
さらに、近年提唱されている「Ribosome heterogeneity（リボソームの不均一性）」にも注目しています。この概念は、細胞あたり百万個ほど存在するリボソームは全く同じ顔をした均一の分子ではなく、一つひとつのリボソームが違う構成をしていて、個々が異なる翻訳の特異性（得意・不得意や好き・嫌い）を持つというものです。植物はリボソームを構成する遺伝子の多様性が高いため、Ribosome heterogeneityの研究に適していると考えて、このテーマにも取り組んでいます。
私は、「いつ・どのような状況で・どんな理由で翻訳のトラブルが起きるのか」、また「生物がそれにどのように対処しているのか」というメカニズムに興味を持ち、研究を進めています。以前はゼブラフィッシュという小型魚類を研究の材料に用いていましたが、動物と植物で全く同じことが起きているのか、あるいは植物では異なるトラブルや対処のメカニズムが存在するのか、という新たな疑問が生じ、現在は植物を研究材料にしています。
さらに、近年提唱されている「Ribosome heterogeneity（リボソームの不均一性）」にも注目しています。この概念は、細胞あたり百万個ほど存在するリボソームは全く同じ顔をした均一の分子ではなく、一つひとつのリボソームが違う構成をしていて、個々が異なる翻訳の特異性（得意・不得意や好き・嫌い）を持つというものです。植物はリボソームを構成する遺伝子の多様性が高いため、Ribosome heterogeneityの研究に適していると考えて、このテーマにも取り組んでいます。
メールアドレス
kota.ishibashi@kwansei.ac.jp
研究室電話
079-565-7351
SDGs 関連ゴール
外部リンク
出身大学 【 表示 ／ 非表示 】
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学校名：立教大学
学部（学系）名：理学部
学科・専攻等名：生命理学科
学校の種類：大学
卒業年月：2013年03月
卒業区分：卒業
国名：日本国
出身大学院 【 表示 ／ 非表示 】
-
学校名：京都大学
学部等名：大学院理学研究科
学科等名：生物科学専攻
修了課程：博士課程
修了年月：2020年03月
修了区分：修了
国名：日本国 -
学校名：京都大学
学部等名：大学院理学研究科
学科等名：生物科学専攻
修了課程：修士課程
修了年月：2015年03月
修了区分：修了
国名：日本国
学位 【 表示 ／ 非表示 】
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学位名：博士（理学）
分野名：ライフサイエンス / 植物分子、生理科学
授与機関名：京都大学
取得方法：課程
取得年月：2020年03月 -
学位名：修士（理学）
分野名：ライフサイエンス / 植物分子、生理科学
授与機関名：京都大学
取得方法：課程
取得年月：2015年03月
経歴 【 表示 ／ 非表示 】
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所属：関西学院大学
部署名：生命環境学部 生物科学科
職名：助教
年月：2025年04月 ～ 継続中
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所属：京都産業大学
部署名：生命科学部
職名：博士研究員
年月：2021年02月 ～ 2025年03月
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所属：京都大学
部署名：大学院理学研究科
職名：研究員
年月：2020年04月 ～ 2021年01月
所属学協会 【 表示 ／ 非表示 】
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所属学協会名：日本分子生物学会
学会所在国：日本国 -
所属学協会名：日本RNA学会
学会所在国：日本国 -
所属学協会名：日本植物生理学会
学会所在国：日本国
研究分野 【 表示 ／ 非表示 】
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研究分野：ライフサイエンス / 分子生物学
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研究分野：ライフサイエンス / 遺伝学
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研究分野：ライフサイエンス / 進化生物学
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研究分野：ライフサイエンス / 機能生物化学
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研究分野：ライフサイエンス / 植物分子、生理科学
論文 【 表示 ／ 非表示 】
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記述言語：英語
タイトル：Translation of zinc finger domains induces ribosome collision and Znf598-dependent mRNA decay in zebrafish
誌名：PLOS Biology 22巻 12号 （頁 e3002887）
出版年月：2024年12月
著者：Kota Ishibashi, Yuichi Shichino, Peixun Han, Kimi Wakabayashi, Mari Mito, Toshifumi Inada, Seisuke Kimura, Shintaro Iwasaki, Yuichiro MishimaDOI：10.1371/journal.pbio.3002887
掲載種別：研究論文（学術雑誌）
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記述言語：英語
タイトル：Critical role of cyclic electron transport around photosystem I in the maintenance of photosystem I activity.
誌名：The Plant Journal 118巻 6号 （頁 2141 ～ 2153）
出版年月：2024年04月
著者：Ryouhei Kobayashi, Hiroshi Yamamoto, Kota Ishibashi, Toshiharu ShikanaiDOI：10.1111/tpj.16735
掲載種別：研究論文（学術雑誌）
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記述言語：英語
タイトル：Glycosylated queuosines in tRNAs optimize translational rate and post-embryonic growth.
誌名：Cell 186巻 25号 （頁 5517 ～ 5535）
出版年月：2023年11月
著者：Xuewei Zhao, Ding Ma, Kensuke Ishiguro, Hironori Saito, Shinichiro Akichika, Ikuya Matsuzawa, Mari Mito, Toru Irie, Kota Ishibashi, Kimi Wakabayashi, Yuriko Sakaguchi, Takeshi Yokoyama, Yuichiro Mishima, Mikako Shirouzu, Shintaro Iwasaki, Takeo Suzuki, Tsutomu SuzukiDOI：10.1016/j.cell.2023.10.026
掲載種別：研究論文（学術雑誌）
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記述言語：英語
タイトル：Ribosome slowdown triggers codon‐mediated mRNA decay independently of ribosome quality control
誌名：The EMBO Journal 41巻 5号 （頁 e109256 ～ ）
出版年月：2022年01月
著者：Yuichiro Mishima, Peixun Han, Kota Ishibashi, Seisuke Kimura, Shintaro IwasakiDOI：10.15252/embj.2021109256
掲載種別：研究論文（学術雑誌）
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記述言語：英語
タイトル：Evolutionary Model of Plastidial RNA Editing in Angiosperms Presumed from Genome-Wide Analysis of Amborella trichopoda.
誌名：PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 60巻 10号 （頁 2141 ～ 2151）
出版年月：2019年10月
著者：Kota Ishibashi, Ian Small, Toshiharu ShikanaiDOI：10.1093/pcp/pcz111
掲載種別：研究論文（学術雑誌）
担当授業科目（学内） 【 表示 ／ 非表示 】
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履修年度：2025年度（西暦）
提供部署名：理工学部
授業科目名：サブゼミ
授業形式：代表者
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履修年度：2025年度（西暦）
提供部署名：生命環境学部
授業科目名：基礎生物科学
授業形式：代表者