大谷 知寛
OTANI TOMOHIRO
所属
生命環境学部 助教
研究分野・キーワード
時間生物学, 薬物動態学, 薬理学
教育研究内容
私たちの体には、化学物質（医薬品や食品成分、環境汚染物質等）を体外に排泄しやすい形に変換するために、薬物代謝酵素が備わっています。この薬物代謝酵素は、薬の飲み合わせによって生じる問題（医薬品-医薬品相互作用）を考えるうえで極めて重要です。医薬品-医薬品相互作用のメカニズムとしては、ある医薬品によって薬物代謝酵素の発現が誘導される、もしくは酵素の活性が阻害されることで、併用している薬の血中濃度が変わり、治療効果や副作用発現に影響することがよく知られています。私は、薬物代謝酵素が関与する医薬品-医薬品相互作用の分子メカニズムのうち、これまで見落とされてきた薬物代謝酵素mRNAの”転写後制御”に着目した研究を行っています。さらに、時間生物学分野の観点を取り入れ、”いつ薬を飲めば医薬品-医薬品相互作用を防げるのか”、という臨床的に重要な問いに答えたいと考えています。本研究は、薬物代謝酵素mRNAの転写後制御に基づく医薬品-医薬品相互作用のメカニズムの解明を通じて、薬物治療プロトコルの最適化に貢献すると考えられます。
SDGs 関連ゴール
出身大学 【 表示 ／ 非表示 】
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学校名：京都薬科大学
学部（学系）名：薬学部
学科・専攻等名：薬学科
学校の種類：大学
卒業年月：2021年03月
卒業区分：卒業
国名：日本国
論文 【 表示 ／ 非表示 】
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記述言語：英語
タイトル：Identification of angiotensin II-responsive circadian clock gene expression in adrenal zona glomerulosa cells and human adrenocortical H295R cells
誌名：Frontiers in Endocrinology
出版年月：2025年03月
著者：Tomohiro Otani, Takahito Miyake, Takumi Ota, Daisuke Yarimizu, Yuuki Nakagawa, Iori Murai, Hitoshi Okamura, Emi Hasegawa, Masao DoiDOI：10.3389/fendo.2025.1525844.
掲載種別：研究論文（学術雑誌）
専門分野：ライフサイエンス / 薬理学
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副腎球状層細胞およびヒト副腎H295R細胞におけるアンジオテンシンⅡ応答性の時計遺伝子振動の同定
Frontiers in Endocrinology
PMID: 40206597
DOI: 10.3389/fendo.2025.1525844
受賞 【 表示 ／ 非表示 】
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賞名：日本薬学会第144年会学生優秀発表賞（ポスター発表の部）
受賞年月：2024年04月
受賞国：日本国
受賞区分：国内学会・会議・シンポジウム等の賞
授与機関：日本薬学会
受賞者（グループ）：大谷 知寛
共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 ／ 非表示 】
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研究種目：研究活動スタート支援
研究期間：2025年04月 ～ 2027年03月
タイトル：時間生物学に立脚した治療薬によるADME制御機構の統合的理解