山田 一美
YAMADA Kazumi
専門は応用言語学(第二言語習得、第三言語習得)です。第二言語(L2)学習者、第三言語(L3)学習者の目標言語の習得過程や誤りに興味があります。外国語習得を説明する際には、普遍性と多様性という2つの側面から考えてくことが求められます。言語習得に共通したシステム(普遍性)が存在する一方で、母語、L2、習得環境などの個人差(多様性)も影響しているからです。外国語習得は非常に複雑ゆえ、言語学や情報科学、心理学、教育学、社会学、脳科学などさまざまな学問が関わる学際的な分野ですが、わたしは主に言語学の観点から、何が原因で学習者は文法的な、あるいは言語使用の誤りをしてしまうのか、また、習熟度が進んでいくにつれて、L2/L3がどのように習得されていくのか、学習者からデータを収集し検証しています(実証研究)。また、言語習得のメカニズムを解明するためには、音声言語だけではなく、手話言語の検証も必要です。現在は成人L2日本手話学習者の空項の解釈について、日本語母語話者やネイティブサイナーの解釈と比較しながら研究を進めています。そして、海外研究者とも連携しながら、日本人の英語習得、外国語としての日本語習得、中国語習得、または双方向の言語習得研究などをとおして得られた成果をもとに、言語教育の現場での教授に関して提案ができることも目指しながら、研究をすすめています。
経歴 【 表示 / 非表示 】
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所属:サウサンプトン大学(英国)
部署名:芸術・人文科学部
職名:客員教授
年月:2023年09月 ~ 2024年09月 -
所属:関西学院大学
部署名:手話言語研究センター
職名:研究員
年月:2023年04月 ~ 継続中 -
所属:関西学院大学
部署名: 言語コミュニケーション文化研究科 博士課程
職名:教授
年月:2021年04月 ~ 継続中 -
所属:関西学院大学
部署名: 言語コミュニケーション文化研究科 修士課程
職名:教授
年月:2019年04月 ~ 継続中 -
所属:関西学院大学
部署名:文学部
職名:教授(兼担)
年月:2011年04月 ~ 継続中
所属学協会 【 表示 / 非表示 】
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所属学協会名:言語科学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:日本第二言語習得学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:日本英語学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:日本言語学会
学会所在国:日本国 -
所属学協会名:EUROSLA
学会所在国:日本国
論文 【 表示 / 非表示 】
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タイトル:L2 日本手話における空項の解釈
誌名:JSLS 2024 Conference Handbook (頁 146 ~ 147)
出版年月:2024年07月
著者:山田一美・前川和美・ 下谷奈津子・内山宏美・今西祐介専門分野:人文・社会 / 外国語教育
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記述言語:英語
タイトル:L2 Acquisition of Reciprocal Pronouns in Japanese Ellipsis by English and Spanish Speakers
誌名:JELS 41巻 (頁 78 ~ 87)
出版年月:2024年03月
著者:Kazumi Yamada, Nobuo Ignacio López-Sako, Mika Kizu, and Cristóbal Lozano -
記述言語:英語
タイトル:Ellipsis Interpretations in L 2 Japanese by Spanish Learners
誌名:言語と文化 26号 (頁 45 ~ 56)
出版年月:2023年03月
著者:Kazumi YAMADA, Nobuo Ignacio LÓPEZ-SAKO, Mika KIZU, Cristóbal LOZANO掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
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記述言語:英語
タイトル:A Study of Reciprocal Pronoun Ellipsis in L2 English
誌名:言語と文化 25号 (頁 47 ~ 63)
出版年月:2022年03月
著者:Kazumi Yamada, Mika Kizu掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
共著区分:共著
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記述言語:英語
タイトル:The development of L2 English Learners’ Interlanguage: Toward the unlearning of null objects
誌名:The Japanese Society for Language Sciences 22nd Annual International Conference (JSLS2021)
出版年月:2021年05月
著者:Mika Kizu, Kazumi Yamada掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
共著区分:共著
書籍等出版物 【 表示 / 非表示 】
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記述言語:日本語
タイトル:第7章 第三言語における非顕在的な項の獲得:日本人スペイン語学習者のL3文法を例に『第二言語習得研究モノグラフシリーズ4 第二言語習得研究の波及効果‐コアグラマーから発話まで‐
出版者・発行元:くろしお出版
出版年月:2020年03月
著者:宮本陽一・山田一美
著書種別:学術書
担当区分:共著
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記述言語:英語
タイトル:On the Development of L3 Spanish in the Grammar of L1 Japanese Learners with L2 English, Crosslinguistic Research in Monolingual and Bilingual Speech
出版者・発行元:ISMBS
出版年月:2018年10月
著者:Yoichi Miyamoto and Kazumi Yamada
著書種別:学術書
担当区分:共著
その他研究活動 【 表示 / 非表示 】
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タイトル:A Study of Argument Ellipsis and Pronouns in SLA (international joint research)
実施年月:2021年 ~ 継続中研究活動区分:その他
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タイトル:第二言語としての日本語による空項の習得(木津弥佳先生(岡山大学)の研究活動スタート支援(科研費)共同研究者)
実施年月:2015年04月 ~ 2017年03月研究活動区分:その他
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タイトル:Some Info for Kaken Application, Kazumi Yamada, Departmental Seminar, English Department, School of Science and Technology, Kwansei Gakuin University
実施年月:2012年07月研究活動区分:その他
受賞 【 表示 / 非表示 】
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賞名:第8回 JCHAT賞 優秀論文賞:言語科学会 (JSLS) 年次国際大会
受賞年月:2017年03月
受賞国:日本国
受賞区分:国際学会・会議・シンポジウム等の賞
授与機関:言語科学会 The Japanese Society for Language Sciences
受賞者(グループ):Kazumi Yamada and Yoichi Miyamoto
共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示 】
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研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2022年04月 ~ 2026年03月
タイトル:空要素を許容する第三言語の獲得:母語と第二言語が及ぼす影響(研究代表者)
制度名:基盤研究(C)
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研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2018年04月 ~ 2023年03月
タイトル:第二言語における項省略の習得(研究代表者)
制度名:基盤研究(C)
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研究種目:基盤研究(C)
研究期間:2012年04月 ~ 2017年03月
タイトル:非顕在的な要素に関する第二言語習得研究(研究代表者)
制度名:基盤研究(C)
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研究種目:若手研究(B)
研究期間:2010年04月 ~ 2012年03月
タイトル:日本人英語学習者による代名詞と冠詞の習得:文脈の影響
制度名:若手研究(B)
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研究種目:財)博報児童教育振興会 ことばと教育 研究助成事業 研究助成部門
研究期間:2009年04月 ~ 2010年03月
タイトル:日本人児童による英語の名詞句の解釈、及び語順の習得(研究代表者)
提供機関:(財)博報児童教育振興会
制度名:財)博報児童教育振興会 ことばと教育 研究助成事業 研究助成部門
講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示 】
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会議名:言語科学会 第25回年次国際大会(JSLS2024)
国際・国内会議:国際会議
開催年月:2024年07月
発表年月日:2024年
開催地:静岡
タイトル:L2日本手話における空項の解釈
会議種別:ポスター発表
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記述言語:英語
会議名:L3 Workshop - Multilingual Language Acquisition, Processing and Use
国際・国内会議:国際会議
開催年月:2024年05月
発表年月日:2024年05月19日
開催地:Tokyo
タイトル:Interpretation of null arguments in acquisition of East Asian languages: Towards the development of L3 acquisition models
会議種別:口頭発表(基調)
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記述言語:英語
会議名:Language Acquisition, Variation and Cognition reading group, University of Southampton
開催年月:2024年05月
発表年月日:2024年05月10日
開催地:University of Southampton
タイトル:New L3 acquisition research project
会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
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会議名:CLLEAR TALK, University of Southampton
開催年月:2024年03月
発表年月日:2024年03月13日
開催地:School of Humanities, University of Southampton
タイトル:The reciprocal reading in L2 Japanese by English and Spanish Speakers
会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
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会議名:関西学院大学 手話言語研究センター 研究成果報告会
開催年月:2024年03月
発表年月日:2024年03月03日
タイトル:成人による日本手話の習得研究-空項の解釈-
職務上の実績に関する事項 【 表示 / 非表示 】
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実務区分:実務の経験を有する者についての特記事項
活動名称:日本学術振興会 科学研究費委員会 審査委員
年月:2019年 ~ 2021年
担当授業科目(学内) 【 表示 / 非表示 】
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:文学部
授業科目名:応用言語学
授業形式:代表者
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:商学部
授業科目名:応用言語学
授業形式:代表者
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:経済学部
授業科目名:応用言語学
授業形式:代表者
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:法学部
授業科目名:応用言語学
授業形式:代表者
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履修年度:2024年度(西暦)
提供部署名:理工学部
授業科目名:英語リーディングIIB
授業形式:代表者
作成した教科書、教材、参考書 【 表示 / 非表示 】
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タイトル:'FRONTIERS IN SCIENCE-English 1 (1st edition)'(理工学部リーディングテキスト)(共)関西学院大学出版会
活動期間:2016年10月 ~ 2017年03月 -
タイトル:FRONTIERS IN SCIENCE-English 1B (5th edition)'(理工学部リーディングテキスト)(共)関西学院大学出版会
活動期間:2016年07月 ~ 2016年09月 -
タイトル:'FRONTIERS IN SCIENCE-English 1A (8th edition)'(理工学部リーディングテキスト)(共)関西学院大学出版会
活動期間:2016年01月 ~ 2016年02月 -
タイトル:FRONTIERS IN SCIENCE-English 1B (4th edition)'(理工学部リーディングテキスト)(共)関西学院大学出版会
活動期間:2015年07月 ~ 2015年08月 -
タイトル:'FRONTIERS IN SCIENCE-English 1A (7th edition)'(理工学部リーディングテキスト)(共)関西学院大学出版会
活動期間:2015年01月 ~ 2015年02月
学内活動 【 表示 / 非表示 】
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活動名称:言語コミュニケーション文化研究科 入試実行小委員長
活動期間:2021年04月 ~ 2022年03月 -
活動名称:言語コミュニケーション文化研究科宗教委員
活動期間:2019年04月 ~ 2023年03月 -
活動名称:言語コミュニケーション文化研究科カリキュラム委員
活動期間:2019年04月 ~ 2020年03月 -
活動名称:理工学部カリキュラムWG委員・FD委員
活動期間:2019年04月 ~ 2020年03月 -
活動名称:言語コミュニケーション文化研究科委員長補佐
活動期間:2018年04月 ~ 2019年03月
委員歴 【 表示 / 非表示 】
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団体名:言語科学会
委員名:運営委員
年月:2022年07月 ~ 継続中 -
団体名:日本第二言語習得学会
委員名:Second Language 編集長
年月:2022年06月 ~ 2024年03月 -
団体名:日本学術振興会
委員名:科学研究費委員会 審査委員
年月:2021年 -
団体名:日本学術振興会
委員名:科学研究費委員会 審査委員
年月:2020年 -
団体名:日本学術振興会
委員名:科学研究費委員会 審査委員
年月:2019年
社会貢献活動 【 表示 / 非表示 】
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タイトル:社会教育活動:高大連携講座「自然科学への誘い」講師(「科学英語の将来的な必要性と、英語の学習法について」)三田祥雲館高等学校(1月18日)
年月:2011年01月